地域通貨とは?

地域通貨を一言で表すと
「コミュニティ内で行われる金銭報酬の輪」と言うところでしょうか。

ちなみに、沖縄の言葉「ゆいまある」とは、「結いが廻る」ということですが、
もっと言うと「血縁・地縁の濃い共同社会で行われる金銭報酬の輪」だそうです。

地域通貨とは、地球と人に優しい地域独自の通貨です。
 限定された地域でしか使えません。
 利子がつきません。
 「できること」「してほしいこと」を交換する媒体です (媒体なので「通貨」と呼ぶ必要もありませんが、他に良い呼び名もありませんので)。
 国でなく、参加者または運営組織が信用を与えます。

地域通貨を使うと(採用するシステムにもよりますが)
 お金がない人も、ある人と同じ買い物ができます。
 地域コミュニティを再構築し、助け合いが生まれます。
 お金に成らなかった仕事(環境、農業など)でもやっていけます。
 地域の経済が活性化し、しいては失業対策、自給率の向上にもつながります。
 世界の金融事情に影響されにくくなります。
 参加者は「生費者(=生産者+消費者)」として、 自分の必要性や可能性を発見し、様々な製品やサービスを生み出すようになります。

新たにまとめてみました
地域通貨って何?
 ・利子がつきません。
 ・限定された地域でしか使えません。

地域通貨を使うとどうなるの?
 *利子がつかないので、返済時、世の中に存在している以上の通貨が必要となるような矛盾を生じることがありません。
  ・利子を払うために、労働時間を増やす必要がなくなるので、ゆとりができます。
  ・利子が払えず、土地・森などの自然を売りたたくことがなくなります。
 *利子がないことで貯め込まれず流通しやすいので、本来必要なサービス・財を交換できる機会が増えます。
  (100円1つでも100人とつながれば1万円分のサービスが交換できますが、1人でも止めれば・・・)
  ・儲からない仕事でも交換の輪の中に入れるので、助け合いを広げます。
  ・自分が提供できるものを考え始めるので、自分の能力に気がつきます。
  ・サービス・財を交換できる機会が増えるので、働ける場が増えます。
 *地域限定なので、お金を含め、山、川、人材などの資産が地域内に留まります。
  ・世界の地域格差から生じる問題(森林破壊、貧富)が身近に感じられるので、そのようなことを助長する無駄な消費、お金の権力化を選択しなくなります。
  (世界では年間、日本の面積の半分の森林が破壊され、多くは日本に来ますが、日本の木は酸性雨で枯れるぐらいで、沢山あります)

今のお金だとできないの?
 *利子のため、短期に利益を生む仕事が優先されます。
  (世界で動いているお金の95%が投機のお金で、実際になされた労働に対するお金は僅か)
  (昨日働いた1日分の対価が、今日の半日分になることも)
 *長期の投資へはお金がまわりません。
  (木を植えても投資の利子のために大きくなるまで耐えられない)
 *安いものを求めます。
  ・農薬・化学肥料農作物は消費者の身体と、環境という資産を切り売りしています。
  ・労働力の安い国は、労働力や自然を切り売りしています。
   (自然という資産がお金に姿を変えて、最終的にはそのお金も貸し手に渡る)
   (どうして同じ仕事をしても価値が違うのでしょう?)
 *環境保全・福祉など必要とされる仕事は沢山あるのに商売としては成り立たず、失業者がいたりします。

お金がなくても助け合えるのでは?
 ・お金はサービス・財を交換する優れた媒体です。
  (どうしてお金が生まれたのでしょうか?)
 ・引け目を感じたり、人に依存しないといけなくなります。

どうして利子ができたの?
 ・100円のリンゴと100円玉だと、どちらが魅力的ですか?
 ・その価値あるものを人に貸すとき、その間損した気分ですか?

地域通貨の凄いところ
 ・ボクらの街のボクらのお金は、ボクらが良いものに変えられます。
 ただ、現状では仕入れが通常のお金だったりしますので、一部を地域通貨で。

 想像できるイメージ